難しいゲームをじっくりと進めていく面白さ
プレイ開始当初は一番簡単な難易度でも難しいと感じるかもしれないが、プレイを重ねるごとに敵の動きや出現位置などを自然に覚えていけるので先のステージに進めるようになり、自分のプレイの腕前が徐々に上がっていく面白さを味わえる。プレイすることで獲得できる素材を使ってさまざまな戦闘機を開発しそれを試しに使ってプレイしてみることが、繰り返し本作をプレイするモチベーションを持続させてくれる。強い機体と弱い機体、使えない機体の差は激しいが、逆に弱い機体でどこまで進めるか挑戦してみるといった遊び方もできる。
「自機の当たり判定がでかすぎてすぐミスする」といった意見も見られるが、R-TYPE一作目からの当たり判定とさほど変わらないので私は特に気にはならなかった。本作は地形に触れてもミスにはならないのでむしろ昔のシリーズ作に比べて遊びやすくなっている。ただ、画面上のレーザーや爆発による光の演出が派手かつ明るすぎで敵の弾が見えづらくなり、どこから飛んできた弾に当たって自分がミスしたのか分からない場面が多々あるのは残念な点。
BGMは同じリズム、メロディをひたすら繰り返すようなものばかりでさほどいいものではない。R-TYPEデルタの、ステージの最初から最後までで一曲になるような印象的なBGMがあれば良かったのだが。
難しいだけにやりごたえ、歯ごたえがあり、多くの使用機体など繰り返し遊べる要素もあるが、ステージ数が約10個ほどであるというのは、昔のシューティングゲームに比べれば多いのかもしれないが現在のゲームとしてはやや物足りない気もする。今後ダウンロードコンテンツで新たなステージが追加されていくようだが、元々遊べるステージもプレイを重ねていくほどに背景や敵などが変化していくようなギミックがあればより長く楽しめるなと感じた。その辺のアップデートが今後もしも行われればよりいっそう素晴らしい作品となるだろう。