らんま1/2 / Ranma 1/2

『らんま1/2』は、『うる星やつら』、『めぞん一刻』、『犬夜叉』など数多くの大ヒット作品を生み出した漫画家高橋留美子によるラブコメディ作品。1987年〜1996年「週刊少年サンデー」で連載され、その後も劇場版、OVA、実写テレビドラマ化され今現在でも根強いファンは多い。作品面にもなっている早乙女乱馬は、父と中国の「呪泉郷」(じゅせんきょう)で無差別格闘流の修行中に「娘溺泉」に落ち、水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻るという呪いによって特異体質になってしまう。日本に帰国後は、父の友人宅でお世話になることとなるが、そこには親が勝手に決めた許嫁の天道あかねが…。反発し合いながらもお互いを大切に思い始める二人の関係性にも注目である。「呪泉郷」にはその他様々な泉があり、乱馬と同様に呪いにかかったパンダ、ミニ豚、アヒル、猫など個性豊かな登場人物とのドタバタの日常が繰り広げられる。
実写ドラマでは、早乙女乱馬の男性版を賀来賢人、女性版を夏菜、天道あかねを新垣結衣という豪華メンバーであかねを主軸にしたオリジナルストーリーとなっている。

4zkonta920のレビュー・評価・感想

らんま1/2 / Ranma 1/2
7

水をかぶると女性になる、お湯をかぶると男性に戻る

大ヒット作を多数生み出した女性漫画家にして少年漫画作品が得意な高橋留美子氏の代表作の一つです。

早乙女乱馬は修行中に呪泉郷と言う泉に落ち、水をかぶると女性に、お湯をかぶると男性に戻る体質になります。

この呪泉郷には種類があり、乱馬の父は水をかぶるとパンダに、ライバルは子豚に、つきまとってくる女性は猫に、嫉妬でライバル視してくる男性はアヒルになるなど、コミカルな設定と展開です。
彼らは全員格闘家で、バトルありラブコメありでドタバタしています。

乱馬は女性になっても中身が男性の時のまま感覚が変わらないらしく、上半身裸の状態で女性化した後も体を隠そうとしないなど見た目的にセンシティブなシーンも多めです。
そのため、当時の1989年は地上波でアニメが放送されていましたが、2019年以降のコンプライアンスや世論を見る限り、放送できるとしても深夜帯か、謎の光が放たれるか、放送できない、あるいは表現規制で全てのシーンで服を着ているかもしれません。

もともとは男性で、女性化した後も中身は男性なので女性として見るのもどうかと思うのですが。ややこしいですね。

実際に2011年12月9日には実写版スペシャルドラマ『らんま1/2』が日本テレビで19時に放送。新垣結衣氏や、賀来賢人氏らが出演していました。もちろん、地上波で放送できないようなシーンは無しです。

9年の連載で全38巻を出版し、累計発行部数は5300万部を超えた名作。2008年に連載を終了した同作者漫画作品の犬夜叉などでも絵の雰囲気は変わっていませんので、古さを感じることなく読みやすい作品かもしれません。