優しくてあったかい音楽
星野源さんの音楽には、唯一無二の魅力があると私は考えています。まずはばかのうたとエピソード。この2つのアルバムは源さんが模索しながら制作されているような曲が多いのですが、ただ目の前の生活をありのままに歌った曲がたくさん収録されていて、とにかく優しい音楽を体感できます。何かを伝えるというよりも、そばに寄りそう音楽。
「飯を食い糞をしてきれい事も言うよ」
「理由などいらない ひとつだけ大切なものがあればそれだけで」
「僕らはひとつになれない そのままどこかにゆこう」
優しくてあったかい音楽。スッと耳に入ってくるような軽い音楽なので、何かに疲れてしまってどうしようもないときに聴いて欲しいです。
またその後はくも膜下出血で倒れ、その反動で明るい音楽を歌い始めますが、そこでも源さんから滲み出る優しさは健在しています。
「こんなことがあったって君と話がしたかったんだ」
「死ぬのだけじゃあんまりじゃないか」
「愛が足りないこんな馬鹿な世界になっても まだ動くまだ生きている」
ネガを抱えながらも、それさえも受け入れて生き続ける星野源さんは、本当に魅力的なアーティストだと思います。これからもずっと聴き続けていきたいです。