キャプテン翼 / キャプ翼 / Captain Tsubasa

キャプテン翼 / キャプ翼 / Captain Tsubasa

『キャプテン翼』とは、1981年より高橋陽一が週刊少年ジャンプ、週刊ヤングジャンプ、グランドジャンプで連載されたサッカー漫画およびそれを原作としたアニメ作品シリーズ。主人公大空翼がチームメイトとの友情、ライバルたちとの激闘を通して活躍・成長してゆき、主に彼のサッカー人生が描かれている。単行本のシリーズ国内発行部数は7,000万部を超え、またフランス、イタリアなどおよそ20の国・地域で出版されており、国内外を問わず人気を誇る大ヒット漫画。

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キャプテン翼 / キャプ翼 / Captain Tsubasa
9

現在も続くレジェンドサッカー漫画

2021年の現代において、日本のサッカーワールドカップ出場はもはや当たり前となっており、
久保・堂安を中心とした先日の東京オリンピックでも若き日本代表の活躍は記憶に新しい所である。
しかし、わずか30年前までは日本代表がワールドカップに出場する事は「夢のまた夢」の時代であった。
そんなサッカー暗黒の時代1980年代に一つのサッカー漫画がスタートする事になる。

「キャプテン翼」
静岡県南葛市に引っ越してきたサッカーの天才大空翼が、たくさんの仲間やライバルとの出会いを通じて成長していくスポーツ漫画。
それまでの少年スポーツは野球が中心(それしか選択技がなかった)だった中、
「週間少年ジャンプ」で連載スタートした「キャプテン翼」は瞬く間に日本中に大ブームを巻き起こし、サッカーは大ブームを巻き起こした。
それから約40年。世界で活躍するサッカー選手の多数が「キャプテン翼」の影響を受けており、
その後の日本サッカーはJリーグの開幕・ワールドカップの出場(1998年以降6回連続)等、現在に至るまで急激な飛躍を成し遂げるまでに至る。

「キャプテン翼」の最大の魅力は、昭和からスタートし、平成・令和と3世代まで続く日本サッカーの歴史とシンクロさせた物語に尽きる。
初代の昭和版ではサッカー黎明期らしく、中学生の大空翼が日本代表になれるほどのレベルであったが、
時代が進むにつれ、平成に入るとメインキャラクター達がJリーグに所属し、令和では海外の一流クラブに所属した大空翼が日本代表の世界一をかけて戦っている。
現実の日本サッカーと、架空の漫画が見事に融合しているところが素晴らしい。

「キャプテン翼」が続く限り、日本のワールドカップ優勝が、現実と漫画で実現される日はそう遠くない予感がしてならない。