《東京》を聴いて。
ミスチルの《東京》を聴いた時、今の自分にピッタリな歌だと思った。
いま、僕は東京に彼女が居て、遠距離恋愛をしている。神戸から高速バスを使って新宿に着いた時、まるで僕は外国に来たような気になった。歩く人はみんな違う方向を向いていて、とにかく忙しく急いでいるように見えた。朝の満員電車は地獄だったし、夏の暑さも半端なかった。彼女に会うまでは終始緊張していた。個人的にはここに移り住むことなどありえないと否定的な自分がいた。だけど、彼女と会うために何度も東京に来るようになって少しずつ感覚が変わってきた。彼女の住んでいる街はいわゆる、下町で新宿や池袋などの都会とは違い、とても落ち着きのある場所だった。実家のある田舎に似た雰囲気があって、ここになら住めるかもしてないと思った。この街に大切な人がいる。そんな風に思うとありふれた景色も美しく見えた。不思議と初めて来たような気もしなかった。僕自身は東京に対する憧れもほとんどない。けれど、彼女と結婚して一緒に住んでみたいという気持ちは日に日に強くなっている。この曲を聴くたびに二人の未来に対して前向きになれるような気がした。住めば都という言葉もある。僕は僕のことを頑張るだけだと思っている。