コンフィデンスマンJP -英雄編-

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コンフィデンスマンJP -英雄編-
8

コンフィデンスマンJP 英雄編

コンフィデンスマンJPシリーズの第3作目。
天才詐欺師3代目ツチノコが亡くなり、その弟子である、ダー子、ぼくちゃん、リチャードが、マルタ島を舞台に、4代目ツチノコの称号をかけて真剣勝負に挑むという内容。これまで明かされていなかった、ダー子達のルーツも絡めた展開だった。
コンフィデンスマンシリーズの作品は、毎回用心深く観ていても、結局観ている方が騙されていて、その事に最後の最後に気付かされる。今回もすっかり騙されてしまった。
展開が読めないので、どこからが嘘なのか見ていてわくわくするし、最後には、ちりばめられていた謎も、きれいに回収されるので、観終わった後の爽快感もある。そこが魅力だと思う。また、舞台となったマルタの風景が美しく、まるでその場にいるような非日常感を味わうことができた。
今作では、これまで登場したキャラクターが総出演している。さらに、松重豊さん、角野卓三さん、真木よう子さん、瀬戸康史さんなどゲストの方々も豪華。
皆さん初登場にもかかわらず、映画の世界観にぴったり馴染んでいてさすがだと思った。
キャラクター全員が魅力たっぷりに描かれていた。そしてなにより、主演の長澤まさみさんが圧倒的だった。
シリアスからコメディまで、様々な顔を持ち、太陽のように明るいパワーを持つダー子を演じられるのは長澤さんしかいないと思う。
細かいところでは、三浦春馬さん、竹内結子さんが演じていたジェシーとスタアの2人も、名前だけではあるけれど、しっかり登場しており、キーパーソンになっていたところも良かった。作品の中でしっかり生き続けていて、ファンとして嬉しかった。
作品全体が上質なエンターテイメントで、心から楽しませてもらった。物語の最後の最後まで、意外なエピソードもあり、観ている人を楽しませてくれる作品だった。