浜田省吾

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浜田省吾
6

浜省のルーツは「路地裏の少年」にある。

浜田省吾と言えば、年明けの2020年1月6日と7日に40ThAnniversary ON THE RODO 2022at武道館と称した2Dayコンサートを開催し、齢68歳にして圧倒的なパフォーマンねスを見せつけた事で、評価されたミュージシャンである。
さて、浜田省吾は広島県竹原市に1952年12月29に生を受ける。
竹原市と言えば、NHKの朝ドラでも話題となったニッカウヰスキーの創設者「竹鶴酒正孝」の生家のある町で、一躍有名になった風光明媚な観光地である。

浜省は、多感な少年期を経て1975年に同じ広島出身の「吉田拓郎」のバックバンド「愛奴」としてプロデビューするが、その評価は低かった。
やがて、シンガーソングライターの夢を捨てきらず、1976年4月21日にアルバム「生まれたところを遠く離れて」をリリース。
そのアルバムからシングルカットされた「路地裏の少年」でデビューを果たす。
この「路地裏の少年」は彼の少年期から青年期の心情を綴ったストーリーで構成され、一部の層からは評価が高かった楽曲である。

今も親交の深い「甲斐よしひろ」は、初めてこの楽曲を耳にしたときに「素晴らしい、凄い奴が現れた」と絶賛した。
ある、音楽評論家はメロディメーカーとしての才能を高く評価したと言う。

そんな浜省の魅力と言えば、人が恋や人生に挫折した時に少しの勇気を与える、若しくは背中を押すような粒ぞろいの楽曲が揃っているところだろう。
失恋した時の寂しさや虚しさ、息を感じない仕事に対する虚無感、愛する人との永遠の別れ...。
余りにも切なく、優しい表現に満ちた楽曲の数々は、ファンの心に寄り添い、ある種の「精神安定剤」的な効果がある。
それは、彼が夢を追い求めた人生経験から、生み出された楽曲だからだろう。
そして、浜省のルーツを知るなら、先ずは「路地裏の少年」を聞き入るべきだ。
必ず、心の叫びが聞こえて来る。故にファンは共感し感動するのだろう。

そしてその楽曲は間違いなく生きている。
時代や、人の心が変わろうとも生き続ける。
デビュー当時のアルバムすら、今だ古さを感じる事も無く、永遠に心に生き続ける。
それ故に、ファンの年齢層も広い、親子2代のファンもいる。
無論その系統は、ファンの中で永遠に続いていく事だろう。