コゲたパンこと「こげぱん」と仲間達がパンやのかたすみで繰り広げる、やさぐれほっこりストーリー
こげぱんは、コゲてしまったあんぱん。
元々1日20個限定のエリートあんぱんとしてパン人生を歩むはずだったけど、パンやがうっかりかまどの中に落っことしてしまったことでコゲだらけのパンになってしまったという悲しい過去を持っています。
コゲた瞬間から「パン人生は終わった…」というショックから白目で無表情、口癖は「どうせ捨てるんでしょ?」。
何事も投げやりで無気力・無関心、落ち込みやすく、すぐふて寝やキレイなパン達相手にやけを起こしたりと決して性格が良いとは言えません。だけど、たまに前向きに物事に取り組んだり、キレイなパン達が売れるように影でサポートしたりと優しい一面も持ち合わせているのが、こげぱんの魅力です。
そんなこげぱんにも「こげ仲間」が存在します。
穏やかで手先も良く面倒見の良い「こげクリームぱん」(ただし牛乳3本飲むと怒りだす)。
頭が大きいため、いつもフラフラ歩く「フランスぱん」(実はお腹の筋肉がムキムキ)。
のっぽ過ぎて誰も目を見たことが無く、ミステリアスな所があるスティックぱん(ちなみにとってもイケボらしい)。
いつも迷ってばかりのマヨネーズぱん(でも意外と周りを良く見ている)。
見た目は大きいけどすぐにショックを受けやすい「食ぱん」(実は隠れハガキ職人)。
甘えん坊さんの「チョコぱん」(チョコを拭き取る技は職人レベル)。
どのパンよりも焦げている「スミぱん」(実はデジタル通というオタクレベルの知識を持つ)。
他にもキレイに焼かれたパン達にも魅力的な仲間がいます。
素直で無邪気な「キレイパン」(みんなこげぱんが大好き!)。
情報通で勉強熱心な「キレイクリームパン」(ただし字が汚い)。
熱血感で仲間思いの「こくとうパン」(その熱血さは松岡修造レベル?)。
キレイパン仲間でも一番おしゃべりな「メロンパン」(その可愛さは最強レベル!)。
こげぱんと仲間達が繰り広げるドタバタな日常、こげぱんの謎に迫るキレイパン、春夏秋冬を送るこげぱんなどなど読んでいてクスリとしたりほっこりしたりと暖かな気持ちになります。
作中、こげぱんも買ってもらおうと色々努力しますが、いつも必ず失敗します。
夢が叶うかどうか分からない。叶うかもしれないし叶わないかもしれない。それでもめげず、「いつか買ってもらう」という夢を抱きながら影で努力を続けるこげぱんの姿は応援したくなります。