弱い自分との対峙
少女雑誌「りぼん」に連載されていた「種村有菜」の「神風怪盗ジャンヌ」という作品をご存知ですか?
この漫画は、歴史上過去に実在したフランスを救った聖女「ジャンヌ・ダルク」の生まれ変わりである、主人公「日下部まろん」が魔王が放った悪魔を怪盗に変身して回収するというストーリーなのです。
「種村有菜」に見られる漫画の特徴として、絵柄の描写が細かくて綺麗で、そして彼女の紡ぐキャラのセリフが心に沁みます。特に最終話の冒頭文「自分以外はみんな 敵だと思ってた」という「日下部まろん」の心の傷を見た時、衝撃を受けました。
「日下部まろん」が闇なら、彼女が変身した姿の「神風怪盗ジャンヌ」は光…。そんな対照的なキャラですが、同一人物なのも魅力的な漫画です。
他にも彼女のライバルとして現れた魔王の手先「怪盗シンドバッド」と繰り広げる悪魔の回収のバトル。果たして「怪盗シンドバッド」は魔王の手先なのか?それとも「神風怪盗ジャンヌ」の仲間なのか?敵なのか?そんなシーンも描写にあり、ハラハラドキドキする漫画でもあります。
もちろん、恋愛漫画でもあるので「日下部まろん」と謎の転校生「名古屋稚空」との恋の行方にもご注目下さい。