僕の心のヤバイやつが、ヤバい。
「このマンガがすごい2020」にもオトコ編第三位に輝き、作者さんのSNSでの単話投稿でも話題になった極甘ラブコメです。いわゆる中二病真っ只中の主人公市川と、モデルをやっている美人だが食いしん坊のクラスメイト山田が徐々に仲良くなっていく過程を丁寧に描いたものになっています!最初は一方的に興味を持っていた市川が、自分の気持ちは好意であると気づき、山田も市川のやさしさに触れ、とある事件(?)をきっかけに彼のことを意識するようになります。中でも山田が市川のことを意識するきっかけになったであろう、図書室の事件は必読です!2人きりの図書室、飲食禁止の張り紙、チョコをつまむ山田、不意に現れる先生、気付く市川……!果たして山田の出禁はまぬがれるのか!?
本当に学校生活の中で訪れそうなささいな一幕ですが、だからこそ共感でき、こちらもキュンキュンしてしまいます。俗に言う両片思い系の物語ですが、市川の視点を主に描かれるにも関わらず、天真爛漫でわかりやすい性格のおかげで、読者には山田の心情の変化が手に取るようにわかり、にまにましながら読むことができます。日々起こる自分の小さな変化や成長に戸惑いつつも恋をしてく2人がかわいくて是非クラスメイトになりたいと思う、ヤバい作品です。