今こそ知りたい日本を代表するバンド Mr.Children
Mr.Childrenというバンドをご存知だろうか。2021年現在、20代後半以上の方には馴染みが深い名前だろう。その一方で、中高生には少し馴染みが薄いバンドではないだろうか。YOASOBIやOfficial髭男dismといった新進気鋭のミュージシャンが活躍している中で、Mr.Childrenは確かに少し影が薄く、若い力に押されていると言わざるを得ない。だが、そんな今だからこそデビュー当時から日本を震撼させたモンスターバンドであるMr.Childrenを知って欲しい。そもそもMr.Childrenは、ボーカル桜井和寿、ギター田原健一、ベース中川敬輔、ドラム鈴木英哉の4人で構成される標準的なバンドである。だが、その実績は標準とは大きくかけ離れていると言っていい。シングルであるinnocent worldでのバンド初のオリコンチャート1位の獲得や年間シングル売上枚数193万枚というまさしく桁違いの実績である。この記録は、バンドという括りで見れば、innocent world発売の1994年のオリコンチャート4位のB’zにおよそ40万枚の差を開けた大記録である。この記録を支えるのは、作詞作曲をつとめるボーカル桜井和寿の天才的な日本語の使い方やコード進行の妙にあると言えよう。また、そんな天才・桜井和寿の書いた曲の魅力を十分以上に伝えるバンドメンバーの確かな技量も、Mr.Childrenの人気を裏から支えている。彼らは、2020年に公開された映画「ドラえもん のび太の新恐竜」の主題歌や、2021年のキリンビールのCMソングを担当しているが、注目度という意味では2019年に誕生した大きな才能YOASOBIや、同じく2019年に脚光を浴びたOfficial髭男dismといったミュージシャンたちの陰に隠れてしまっている。だが、そんな中でも楽曲制作に力を注ぎ、コロナ禍におけるエンターテインメントを絶やさず送り続けているMr.Childrenの姿をぜひ読者の皆様にも知って欲しい。