疾走感半端ないカメラワークと音楽が素晴らしかった!
日本で作られたとは思えない本格的なモータースポーツ、ラリーをテーマにした映画です。
最初にインターネットの映画サイトで記事を読んだ時には、東出昌大(兄・メカニック)と新田真剣佑(弟・ドライバー)の二人を中心にした物語ということで、アイドル映画的なものを想像していてあまり期待はしていませんでしたが。
まず予告編を見て度肝を抜かれました。
公道を走るレースのカメラワークや展開、それにかぶる音楽も素晴らしい。
佐藤直紀さんは数々の邦画やドラマで知られた作曲家さんですが、ALWAYSなどの叙情たっぷりの音楽とはまた違う迫力あるメロディで全編通して私たちを揺さぶってくれています。
こんな時代だからこそ、命がけでひとつの頂上を目指してチームで戦っている彼らは最高にカッコいい!
ことに新田真剣佑(弟)の向こう見ずな、爆発するような若さと、反発しながらも見守る東出昌大(兄)の姿は対比しているようにも、また、一枚の紙の裏表のようでもあり、その関係性がだんだん変化していく様が見るものをぐいぐいとスクリーンの中に引き込んでくれるのです。
全力疾走の二時間、できれば4DX3Dで観てみたかった作品でした!