幼女戦記 / Saga of Tanya the Evil

幼女戦記 / Saga of Tanya the Evil

幼女戦記(ようじょせんき)とは、カルロ・ゼンによるライトノベル・オンライン小説および株式会社NUT制作のアニメーション作品。
第一次、第二次世界大戦中のヨーロッパの情勢によく似た、魔法と科学が息づく異世界が舞台となっている。この世界に日本人のサラリーマンとして生きていたある男が「幼女」として「帝国」と呼ばれる国に転生し、「帝国」の魔導士として「協商連合」や「連邦」などの敵と戦っていく。

6wkinakoのレビュー・評価・感想

幼女戦記 / Saga of Tanya the Evil
10

チート級能力を持つ幼女、戦場の空を駆ける

2016年にアニメ化された作品。原作はWeb小説。
小説の方も読んだが、アニメの方が圧倒的に面白い。
迫力の空中戦、分かりやすい戦況解説、何よりも緊迫感のある心理戦に声がつくとアクションシーン以外も際立って面白い。
少々絵柄に癖があるかもしれないが、それすらも味わい深いものになっている。
主人公のターニャは日本人サラリーマンが転生した姿。
幼少の頃より卓越した魔力を持っていたため士官学校へ入り、そのまま軍人へ。
日本での記憶を持ったままの転生であるので、少女とは思えないような知識を持っている。
本人は軍の前線に出るのではなく、穏やかな生活を送りたいと願っているが、そのための会話などが全て裏目に出てしまい、最前線に立つことになっている。
生き残るために戦っているが、その活躍は凄まじく、軍上層部に目を掛けられてしまっており、彼女の願いとは程遠い日々を送ることになっている。
彼女自身のキャラが立っているのはもちろんだが、彼女を取り巻く軍人たちもキャラが濃い。
彼女が率いている部隊の面々が個性的なのはもちろん、上層部の老人たちの食えなさや思惑すらもこの作品に華を添えているように思う。
ゼートゥーアはアニメ第一期だけでなく、続編映画でもターニャを十分に振り回してくれた。
アニメ本編が面白かったのはもちろんだが、ミニアニメのコミカルさも秀逸。
本編を気に入ったのであれば、ぜひそちらも見てほしい。