ホラー・ミステリー好きにおすすめ
映画「告白」の冒頭30分では、ある中学校のホームルームの光景が映し出され、主人公であるクラスの担任森口裕子が生徒に語り出して始まります。
森口が語っている中、生徒たちは騒々しく自由奔放で、野球ボールを他の生徒に投げたり携帯をいじったり教室を抜け出したりといった様子。
そんな中、森口の都合で保育園に通う娘を学校の保健室に預けていたある日、学校のプールに誤って転落し、娘が事故死したとされたがそれはクラスメイトが殺したということを告白した。
森口は犯人を公表しなかったが、犯人を「少年A」、「少年B」とし生徒の特長、事件に至るまでの経緯を説明し他の生徒が犯人を特定し、いじめることを助長させ犯人2人にHIVウイルスを摂取させたことを告げ教職を辞した。
このような他のホラー映画とは一味違った暗いスタートを切り、森口が犯人2人に復讐する過程、犯人の心情を描いた最後まで暗い作品となっています。
命を軽視する生徒にわが娘を失い命の大切さを再認識した母親が緻密で残酷な復讐を果たすまでの一部始終が気味悪く、ホラー映画好きにはおすすめです。
森口演じる松たか子の演技も感情を押し殺し、復讐心に燃えている様子が伝わり適役だと感じられます。
人によっては暗い話だけで面白くないと感じる人もいるかと思います。