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オチはないけどおもしろかった。
ビル・マーレイってかつてモテまくった男感がすごく出ているなあと思いました。昔モテた男ももはやおじさんってのがなんか切なくてよかったです。自分に19歳の息子がいるかもとドキドキしていて、ちょっと小心者だなと思ったけど、人なんてそんなものなのかなとも思いました。コミカルな話なんだけど、哀愁もあって、人生も中盤をすぎた私には刺さりまくりました。
いろんな女性といろんな恋愛をしていたけど、そのどの話もおもしろかったです。短編集みたいな仕上がりになっているので、見ていてあきませんでした。こういうスタイルの展開もいいなと思いました。気まずい様子とかオドオド感とかがすごく伝わってくる様子で、言葉ではない演技のすばらしさを見せつけられたような雰囲気です。
最後もなんかちゃんとしたオチがあるわけでもなくて、それが逆にこのお話には合っていたかなという印象。きちんとオチをつける映画もあるけれど、結局昔の恋なんて、今追いかけてもよくわからないものなのかもしれません。あの手紙を出した人はどういうつもりだったのかもよくわからないけど、送り付けたくもなるよねと女心に思いました。もともとロードムービーが好きということもあり、結構お気に入りの映画です。