ベタな設定かと思いきや、まさかの展開に目が離せなくなる大河ファンタジー。
暁のヨナは、城を追われたヨナ姫が従者ハクと共に高華王国を旅していく話。旅する中で、伝説と言われていた四龍を仲間に迎え、ヨナ自身も成長していきます。
話の1番の見どころは、ヨナの従兄弟でありハクと3人で仲良しの幼馴染だったスウォンと、ヨナ、ハク、の関係性の変化です。まず、1話目から驚きの展開で始まり、その後も、こんな突然のタイミングでそんなことある?というような心揺さぶられる話の連続です。
また、途中で仲間になっていく四龍の戦士達との関係性も心温まります。四龍の戦士とは、高華王国の建国に関わったと言われる、龍の力を持つ、白龍、青龍、緑龍、黄龍の4人。それぞれ別の特別な力を持っているのですが、生い立ちも性格も様々。4人それぞれの魅力もさることながら、旅をして共に戦う中で、皆が少しづつ仲良くなっていく様子が垣間見え、物語を更にに面白くしています。
旅をするヨナ達一行をとりまく環境の妙も魅力の一つ。ヨナの住む高華王国の五部族それぞれの力関係。そして高華王国を取り巻く国々との対立と、国のあちこちで蠢く不穏な影。果たしてヨナ達は旅をする中でどんな変化を遂げるのか。高華王国はどこへ向かっていくのか!その展開からも目が離せません。
暁のヨナは少女漫画ながら、恋愛要素が少なめなので、甘々な話が苦手な人にもオススメです。少ない変わりに、焦らしに焦らされて突然ぶち込まれるデレの破壊力は大きいです。グッときます。