社会の荒波に疲れた大人に、青春を思い出させる作品
主人公の海崎新太は27歳でフリーター。就活をするも前職を3か月で辞めた彼を社会はなかなか受け入れてくれず、周りの友人たちとの差に焦りを感じていた。そんな新太の前に「若返れる薬を飲んで高校に通ったら仕事を紹介する」という、いかにも怪しい話を持ち掛けてきた夜明了。彼曰くニートを社会復帰させるプログラム通称「リライフ」の被験対象者に新太は選ばれたとのこと。社会からあぶれた大人が高校生たちと一緒に何を学び、どう変わっていくのか?令和でブームの異世界転生物とは異なったおじさん版名探偵コナン。
話の展開は基本的に高校1年間の日常生活を17話で構成している為、ゆったりとしているように感じるが、主人公の心情や成長だけでなく主人公の周りの友人たち心情、主人公の行動によって変化していく人間関係などがその分、丁寧に描かれている。
これから社会にでていく学生には、社会で必要なものは「知識」や「学力」だけでないから今しかない学生生活で色々なことを経験して満喫して欲しい大人目線の新太のメッセージ。大人たちにはうまくいかなくても必死に何かに取り組む高校生の不器用な想いが青春を思い出させる。
またアニメ版リライフではエンディング曲が「高校時代に新太が自作したMD」というコンセプトのため毎回2000年前後のヒット曲が流れるため世代の大人たちに青春を思い出させる工夫がされている。