あの / ano

shunta2115のレビュー・評価・感想

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あの / ano
10

「中指をたてている天使、あのちゃん」

みなさん、推しのアイドルはいますか?
アラサーになってからは最近のアイドルに関心がなかったのですが、酒屋にも行けずに居場所を失っていたある夜、今までより人と関わる時間が減り家にいる時間が増えて一人Youtubeを見ていたら、まるで昭和アイドルのような可愛い姿・癒し声の「あのちゃん」を見つけました。
よく観ていると可愛い風貌とはうって代わり、楽器をもった時の激しいパフォーマンス、いきなり白目になる表情。。
嘘やお世辞を言えないストレートなキャラクターに惹き込まれていったのです。
■あのちゃんとは
2019年まで「ゆるめるモ!」というアイドルグループの元メンバー。
在籍時のメンバーカラーは水色。
現在は音楽活動だけに留まらず女優やモデルとマルチに活動していて、2020/10からはテレビ朝日にて初の冠番組「あのちゃんねる」もオンエアしています。
楽曲は、あのちゃん自身が歌詞作詞、ラップのようなリズムとメッセージ性があり聴いていると共感・勇気が湧いてくる。
MV映像は、寿司くんや木村太一といった気鋭の監督が手がけていて、彼女の世界観が満載です。
「F Wonderful World」のMUSIC VIDEOは電子音楽とクセになるリズム、あのちゃんの可愛い声でシャウトする歌詞がとても中毒性があります。
後ろ向いた時だって後ろ指さされたって 親指立てて正解。世界、今に見ておけば良いさ。
という歌詞が最高です 。
「Peek a boo」 のMUSIC VIDEOは映画のような壮大な世界観と、あのちゃんらしさが融合している映像作品。
シリアスなようで、彼女の軽快でかわいい歌声で不思議な感覚になる作品です。
■惹き込まれる魅力
デビュー前引きこもりの時期があり人と関わることが得意ではなかったと言う過去を経て、普通に生きられる社会性や居場所を探すこをときっかけに、アイドルになったというルーツがありながら、今も彼女らしく「普通」という枠組みの中でなく「自分のルール」に従って生きている姿から目を話せなくなる依存性があります。
私もまだ「あのちゃん」の沼にのめり込んだばかりなのですが、男女問わず誰かが決めたルール上だけで生きてしまっている人、この時代に凝り固まってしまった人々に知って是非オススメのアーティストです!