10
タイムリープものの王道作品
本作品は、主人公が何度も過去にさかのぼり、現実に起こる困難に立ち向かうというタイムリープものになっています。
タイムリープものとは言っても、突如その能力が覚醒するといった超常現象的なものではなく、偶然の産物として作り上げてしまったタイムマシンを活用します。主人公は誰もが認める中二病で、常に白衣を身にまとい、口調や笑い方もとても癖のあるなんとも変哲キャラですが、タイムリープを繰り返し、困難に立ち向かう際の苦悩や葛藤といったシーンは、とてつもなく人間的で共感せずにはいられません。特に、最愛の人をとるのか、古くからの親友をとるのかの究極の二択を迫られ、そのどちらも手に入れるために奮闘する姿は涙せずにはいられません。ただの中二病だった主人公が、人類史上最大の発明であるタイムマシーンを偶然作り出してしまい、社会の闇へと飲み込まれていく様は、怒涛の展開が待ち受けており、次はどうなるのか、この先が気になるといった感情を刺激されること間違いなしです。