NARUTO / ナルト

NARUTO / ナルト

『NARUTO』(ナルト)とは、日本の漫画家の岸本斉史による作品。1999年43号から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始され、2014年50号で完結した。落ちこぼれの忍者・うずまきナルトが、火の国・木の葉隠れの里の頂点「火影」を目指し奮闘。強敵との戦いの中で成長していく姿や、仲間たちとの友情などが描かれている。日本国内に留まらず世界中の人々から愛されている名作漫画。

lisa_999h4のレビュー・評価・感想

NARUTO / ナルト
9

友情・努力・勝利 今こそ読みたいナルト物語

◎あらすじ
三度にわたる忍界大戦を経て、束の間の平和にある忍者の世界。主人公のうずまきナルトは、学校で一番の落ちこぼれ忍者だ。さらに、とある理由からナルトは里の人たちから忌み嫌われている。
彼らを見返したい。認められたい。ナルトは、最強の忍者である火影(ほかげ)になることを夢見て修行に励む。仲間との助け合い、師との出会い、敵との和解を経て、ひたむきに成長していくナルトは徐々に人々からの信頼を勝ち取っていく。
ナルトはどう成長していくのか。少年の夢は叶うのか。情熱あふれる結末は必見である。
◎みどころ
・描きこまれた戦闘シーン
豪快な忍術と精密な体術が織りなす闘いの場面は、キャラクターの駆け引きや背負っているものと相まって大きな見どころとなっている。また本作は絵のきれいさにも定評があり、読者を引き込む迫力を生み出す。
・登場人物の豊かすぎる個性
仲間思いで熱い主人公のナルト、クールな天才でライバルのサスケ、スケベな師匠の自来也をはじめとする仲間はもちろん、敵となる人物も細かく描写されている。「少し違えば自分も敵側だったかもしれない。」闘いを重ねるごとに人間としての厚みを増していくナルトは、それでも一本のブレない軸を持ち、その生き方に読者は強く惹かれるのだ。
◎作品の位置づけと総評
本作は週刊少年ジャンプで連載されたマンガで、ジャンプの三原則と言われる「友情・努力・勝利」を備えた王道のような物語である。単行本が全72巻とボリュームがあるが、キャラクターの成長や劇的な展開に引き込まれ、走り抜けるように読み進められるだろう。日本文化の要素も持ち海外からの人気も高く、日本を代表する作品の1つである。