ワンパンマン / One-Punch Man

ワンパンマン / One-Punch Man

漫画家ONEによるWeb漫画作品で現在も更新中。並行して漫画家の村田雄介によりリメイクされ現在も「となりのヤングジャンプ」にて連載されている。2015年3月にはリメイク版をベースとしたTVアニメ化も発表。
様々なヒーローが活躍する世界、規格外の強さを身につけた主人公「サイタマ」が、あらゆる敵をワンパンで粉砕していくギャグテイストアクション漫画である。

3onagi-yuzukiのレビュー・評価・感想

ワンパンマン / One-Punch Man
9

ギャグとストーリーのバランスが絶妙な作品

某アンパンのヒーローがモチーフになっている主人公サイタマが、どんな敵もワンパン(一撃)で倒すという作品。
文字通りどんな敵でもワンパンで倒してしまうため、街一つ崩壊させる敵や宇宙規模の敵でも全く相手にならないぐらい強いです。強くなり過ぎたことでサイタマは孤独感や退屈な気持ちを抱えていますが、それが原因で作風が暗くなったりすることはなく、真面目なシーンでもギャグ描写が炸裂したりするため、他のバトル漫画には無いギャップを感じられます。
この漫画ではサイタマ以外にもたくさんのヒーローキャラが登場しますが、多くのヒーローは敵である怪人に苦戦します。
基本的にサイタマは遅れて登場することが多いので、他のヒーローが苦戦して倒せなかった怪人を最後にワンパンで倒すというのがこの作品の主なパターンとなっています。
ですが、あまりに現実離れしすぎた強さのためか、当のサイタマは世間からは評価されず、手柄は他のヒーローのものになってしまうということがあり、歯がゆいなぁと感じてしまうこともあります。
また、サイタマ以外にも押しかけサイボーグの弟子、ストーカー忍者、エスパー姉妹など、個性的なキャラが多く、サイタマが遅れて登場するということもあって、他のヒーローの出番が多いため、バトルの展開も読者を飽きさせない作りになっています。
原作はweb漫画ですが、商業連載しているコミック版やアニメなどもあります。
アニメ版は2期まで放送されましたが、1期の最終回におけるバトルシーンはアニメ史にも残ると感じられるほど高いクオリティで作られており、バトル作品が好きな方には必ずおすすめしたい内容です。