センスのいいバンド
GARNET CROWは、1999年にインディーズとしてまずデビューしました。そして翌2000年にメジャーデビューして、2013年に解散しています。
デビュー後、「Mysterious Eyes」や「夢みたあとで」など多くの曲をヒットさせましたが、時代の一歩先をゆく洗練されたサウンドとアレンジが多くのファンを惹きつけました。作曲はヴォーカルを務めた中村由利、編曲はキーボードを担当していた古井弘人が行っていました。
さらに言えば、彼らの曲の魅力の一つは、古井同様キーボードを担当していたAZUKI七が作る詞だったと思います。彼女の詞には著名な海外の文学者の名前が出てくるなど、文学への言及があり、とても個性的でした。恋愛を描いた詞に陰影がかなり感じられたのは、このあたりの要因もあったからでしょう!
もちろん、中村由利のヴォーカルも魅力的だったのは言うまでもありません。その歌声は、少し翳りがあり深みのある声質でした。
彼らの楽曲はテレビ朝日の人気アニメ「名探偵コナン」に使われたこともあって、とてもヒットしましたが、そのためばかりではなく楽曲自体にハイセンスな新しさがあったからこそ売れたのだと思います。
彼らは解散してしまいましたが、その曲はこれからも聴かれ続けていくことでしょう!