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不健康な身体はブラック企業
人間の体内の細胞を擬人化したコミック作品「はたらく細胞」のスピンオフ作品。
本編もアニメ化されていますが、好評によりこちらもアニメ化です。
本編が健康的な体内を描いていたのに対し、本作品はストレスやアルコール、カフェイン、ニコチンなどによってダメージを受けた体内を題材としており、
その様子を「ブラック企業」ととらえているところが興味を引きます。
主人公である赤血球が、劣悪な体内環境で苦闘する描写が不摂生な体の様子を分かりやすく表現しており、視聴者に健康について考えさせるようなつくりになっています。
赤血球の働きの描写がメインなので、血管内の悪化した血流、いわゆる血液ドロドロ状態のイメージがよく分かりました。
本作のストーリーでは細胞たちの奮闘をよそに、この世界(身体)は改善されることなく様々な生活習慣病に蝕まれ、更なる負担を細胞に強いることとなっていきます。
胃潰瘍、円形脱毛症、痛風などの症状に対する各器官の働きが面白く擬人化されており、その発想のユニークさには感心させられます。
本作品は原作コミックの面白さを十分に活かし、アニメならではの表現も効果的な、見て楽しく、さらに勉強にもなる良質な作品です。