現在までにおけるSF映画の原点ともいえる作品
公開された1968年において、現在のSF映画に用いられているCGやVFXなどが無い時代に、あれだけの宇宙空間模様を作りあげた作品に尊敬と感動と畏怖の念を覚えずにはいられないだろう。
今現在(2021年)において人類は月にしか到達しておらず、またAI(人工知能)も映画の中で語られるものには到底追いつけていないのだが、近い将来において、いや現在のテクノロジーであれば、この映画で用いられている宇宙空間移動も可能と思われる。
ただ、その必要性が無いだけであって、この映画の様な事象が生じたならば…。
この作品において後半はファンタジー要素が多く、作品への評価が分かれるところでもあるのだが、あの時代のSF映画としてはこれだけの映像美とそれを可能にした技術には納得せざる負えないものがある。
オープニングや作中に流れるテーマソングは誰もが知るところだろう。
あの時代はシンセサイザーが普及していたにも関わらず、作中の音楽はクラシックオーケストラを用い、壮大なスケール感を映像に持たせている。
現在のSF映画にもその流れは受け継がれ、かのスターウォーズなども劇中の音楽はクラッシックオーケストラである。
この後、続編として「2010年宇宙の旅」が作られるのだが、何においてもこの作品はSFの原点ではないだろうか。