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極めて面白いコメディ映画
映画『フォロー・ミー』は1972年に公開された英国映画で、監督は「第三の男」で知られる名匠、キャロル・リードです。
内容は、会計士の男が妻の行動に不信感を抱き、探偵に調査させますが、その妻はその探偵にだんだん惹かれていくというものです。
探偵が調べていくと、会計士の妻は夫より低い階級の出身であるために夫との生活で嫌な思いをすることが多いことがわかってきました。
夫は階級差を承知で親に納得させて結婚したのですが、親からは不満が常に夫に向けられ、その妻をいたたまらなくさせています。ところが会計士にはそれがわからないというわけです。
そしてこの探偵が独特な風貌の個性的な男で、会計士の妻はグイグイ惹かれていくという筋です。
この先の展開もありますが、英国の階級社会を背景としたこの作品は極めて英国的で、その社会を見事に反映している点で、日本人が見るととても興味深いのです。
さらにいえば、妻を演じているミア・ファローが極めて魅力的ということが挙げられます。
彼女は米国映画界の巨匠、ウディ・アレンの作品に欠かせない俳優として活躍していることは、映画ファンならばご存知でしょう。
この作品は妻が夫の無理解に苦しむシーンは悲劇的なタッチで描かれていますが、探偵がとてもコミカルな味を出しているため、コメディ映画と呼んで差し支えないと思います。
そのトーンは極めて上品な英国流ユーモアそのものです。
ぜひご覧ください！