アマデウス / Amadeus

アマデウス / Amadeus

映画「アマデウス」は、ピーター・シェーファーの同名の戯曲を映画化した作品。1984年にアメリカでミロス・フォアマン監督によって制作された。若くして世を去った天才音楽家モーツァルトの生涯を、宮廷作曲家サリエリとの対決を通して描いた話題作。アカデミー賞8部門を受賞した。
自殺を図り精神病院に運ばれた老人は、やがて彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯を語り始めるのだった。

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アマデウス / Amadeus
8

豪華絢爛たるオーストリア宮廷劇たる、モーツァルトとサリエリの葛藤を描いた『アマデウス』

『アマデウス』は1984年に公開された米国の時代劇伝記映画で、監督はミロス・フォアマン、脚本はピーター・シェーファー。1979年製作のシェーファーの舞台がベースになっています。ストーリーの舞台は18世紀後半のオーストリアのウィーンに設定されていて、ザルツブルクを去った後のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを巡る架空の物語が展開されます。映画のサウンドトラックからはモーツァルトの音楽が徹頭徹尾に奏でられます。架空の物語ではあるのですが、ヨーゼフ2世の宮廷でモーツァルトとイタリア人作曲家アントニオ・サリエリが対立を深めていく様が描かれています。主演はサリエリ役にマーリー・エイブラハム(アカデミー賞最優秀男優賞を受賞)とモーツァルト役にトム・ハルス(エイブラハムと同じ賞にノミネートされた)です。
『アマデウス』の公開はオリオンピクチャー社に1984年9月19日になされ、それに先立つこと2週間、同年同月6日にはロサンゼルスで先行公開が行われていました。公開と同時に映画は広範な支持を受け、収益が9000万ドルを超えるメガヒット作となりました。
映画批評サイト「ロッテントマト」には「西洋の文化における偉大な芸術家の一人の生涯と影響力についての肯定的でもあり、否定的でもあるような、豪華で、娯楽に満ちていて、力強い映画」であるとの評価が記載されています。