NARUTO / ナルト

NARUTO / ナルト

『NARUTO』(ナルト)とは、日本の漫画家の岸本斉史による作品。1999年43号から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始され、2014年50号で完結した。落ちこぼれの忍者・うずまきナルトが、火の国・木の葉隠れの里の頂点「火影」を目指し奮闘。強敵との戦いの中で成長していく姿や、仲間たちとの友情などが描かれている。日本国内に留まらず世界中の人々から愛されている名作漫画。

6u0223-2011のレビュー・評価・感想

NARUTO / ナルト
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NARUTOとはどんな作品か 奥深いストーリーを紹介

NARUTOとは漫画家、岸本斉史先生によって少年ジャンプに連載されたバトルアクション漫画です。1999年から2014年までの長期連載で、少年ジャンプの看板漫画として数えられていました。

忍者が主軸の漫画で戦闘シーンでは、忍術や体術などを用いてド派手なバトルを繰り広げます。
一方ストーリー面では、仲間の大切さや諦めないド根性、孤独などをテーマとし、主人公であるナルトが様々な困難を乗り越え成長していく物語となっております。
また、裏切りや復讐、戦争といった負の面も重点的に描かれており、ナルトのライバルであるサスケは家族が殺されたことにより、復讐に取り憑かれたキャラクターとなってしまいます。強い復讐心を持ったサスケと仲間を必ず救い出す強い意志を持ったナルトとのやり取りは、仲間との相容れぬ切なさと強い意志を持つことの重要さを感じることができ、この作品の見どころの一つとなっております。
物語の中盤以降は戦争がテーマとなっており、ナルトは師である自来也を殺されてしまいます。そのため、サスケと同様にナルトも復讐心に取り憑かれそうになりますが、父親であるミナトに信じる力を、敵である長門に戦争の虚しさと痛みを教えてもらい、ナルトは自らの怒りを噛み締め、復讐の連鎖を止めるために、争いではなく、対話で長門との決着をつけます。ここには人間の憎しみにどう立ち向かうかのメッセージが込められており、また、ナルトは一人ではなく皆のおかげでこの答えにたどり着いたため、仲間の重要さも改めて描かれております。
このようにNARUTOの物語は人間の明るい面だけでなく、生きていく中で対面するであろう、負の面にどう向き合うかを作品全体で描かれております。