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シンガーソングライターの草分け
ジョニ・ミッチェルはカナダ出身のシンガーソングライターです。
1960年代後半にデビューして以来、世界の多くのミュージシャンや歌手に影響を与えてきました。
彼女が作った歌のなかでよく知られている「青春の光と影」はジュディ・コリンズが歌って大ヒットしましたが、ジョニ・ミッチェルが歌ったオリジナル・バージョンは映画「ラブ・アクチュアリー」において非常に巧みに使われています。
そして彼女が1971年にリリースしたアルバム「ブルー」は名盤として知られています。
日本のシンガーソングライター、金延幸子は、日本のジョニ・ミッチェルと言われてきました。
70年代前半には米国を中心にいわゆるシンガーソングライターが多く現れ、活躍するようになりましたが、その象徴的な存在がジョニ・ミッチェルなのです。
彼女は初期にはフォーク色の強い曲を作って歌っていましたが、その後、ロック、ジャズ、アフリカ音楽などから影響を受けた曲やアルバムを作るようになり、世界中で高く評価されてきました。
ごった煮のような彼女のアルバムを聴いていると、音楽とはこれほど幅の広いものなのかと感嘆させられることでしょう。
アルバムのジャケットもとてもユニークです。