二十世紀とは思えない映像美
大人気アニメ『攻殻機動隊』最初のアニメ化作品である『Ghost In The Shell』だが、アニメを見る順番としては、その後2002年に公開される『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』(2シリーズ)を先に見ないことには、作品の内容を理解するのに、少し困難なことば・用語があるので、Stand Alone Complexを先に見る必要があるという難点はあるものの、作品自体はそれを感じさせないクオリティになっている。
原作を読めば分かるが、主人公である草薙素子のキャラクター設定が、アニメでは多少クールな印象になっていて、それが物語に素晴らしくマッチしていた、というより原作以上の面白さがあった。
『攻殻機動隊』にはお決まりの名シーンがあるが、それが物語の冒頭にあり、一気に視聴者を引き込む。近未来の物語でありながら、現代の我々も共感してしまうような、本当に起こりそうなことや技術の発展があり、それも引き込まれる要素に他ならない。
どこかジブリ映画のような色使いや鮮やかな動きに、その後公開される同アニメとは違う新鮮さがあり、間違いなくファンを惹きつける作品となっていると思います。