Days Gone / デイズ ゴーン

Days Gone / デイズ ゴーン

『Days Gone』(デイズゴーン)とは、ソニー・インタラクティブエンタテイメントより2019年4月に発売されたPlayStation専用のサバイバル・アクションゲーム。2021年5月にはPC版がダウンロード配信された。謎のウイルスにより世界ではパンデミックが起こり、秩序や文明が崩壊。最愛の妻と別れた「ディーコン」は相棒とバイクにのり妻を探しながら旅を続ける。崩壊した社会で物資は常に不足し、簡単に人が死にゆく世界で、ヒューマンドラマさながらの人間模様を描いた作品だ。

0agresia33のレビュー・評価・感想

Days Gone / デイズ ゴーン
7

ただのゾンビゲームでは終わらない

2019年に発売された、オープンワールド式のサバイバルゲーム。プレイヤーは荒廃した世界で妻を失った男ディーコンとなり、賞金稼ぎとして生活している。

ゾンビだらけの世界で、物資を集めてアイテムや武器をクラフトする。それだけを聞くと、よくあるサバイバルものと感じてしまうだろう。

しかし、それだけでは終わらないのがこのゲームのすごいところ。大量のゾンビ(ゲーム内ではフリーカーと呼ばれる)が徘徊する世界を生き延びるのがディーコンの目標ではあるが、物語の主軸になっているのは人間ドラマだ。

ディーコンはある日、妻を託した医師に遭遇。「妻が避難していたキャンプは全滅した」と聞いていたディーコンだが、彼と出会ったことで、妻の生存への希望を見つける。

このゲームはフリーカーだらけの世界で生き残ることがメインなのではなく、あくまでもそんな世界の中で、ディーコンは妻を見つけることができるのか、というのが物語の軸。フリーカーは世界観を作り上げるための装置でしかない。

しかし決してフリーカーの必要性がわからない、という訳でもない。フリーカー達はまるで野生動物のように巣を作って生活しているのだが、ディーコンはフリーカーの駆除をするために、その巣を壊さなければならない。

数少ない武器を頼りに、大量のフリーカーを相手にしなければならない。無論ただ倒すというわけではなく、倒したフリーカーの耳を集めれば金になる。

そういった「フリーカーがメインとなるゲーム性」と「人間ドラマがメインとなるストーリー」のバランスが、このゲームの魅力を作り出しているのかもしれない。