小松未歩

小松未歩

小松未歩(こまつみほ)とは、日本のシンガーソングライターである。ほとんどの曲を自らが作詞作曲しており、他のアーティストへ楽曲提供も行っている。
1997年にデビューし、ファーストシングルの『謎』がテレビアニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマとなり、コナンファンに長く愛される曲となっている。同年、ファーストアルバムの『謎』をリリースし、オリコン5位を記録。60万枚を突破する大ヒットとなった。
このファーストシングルとファーストアルバムのヒットにより、翌年、第12回日本ゴールドディスク大賞「ベスト・ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
デビュー10周年を迎えた2007年、自身の公式HPにて、今後の楽曲発表は行わず、自身が撮影した写真の掲載のみを行うことを発表。2009年には写真の掲載も行われなくなり、引退に近い状態となる。デビュー25周年を迎えた2022年には、これまでのシングルとアルバムに収録されている全楽曲のサブスク解禁が発表された。

go-1101602739642471153404のレビュー・評価・感想

小松未歩
10

現代女性の意識を反映したミュージシャン

その人気の秘密は、彼女が創って歌っている楽曲の詞の世界においては、女性が男性より上位の人間関係となっていることです。これは高度成長期の日本の流行歌とは正反対と言えるでしょう。
この現象は日本の一般社会における男女関係の変化をそのまま反映しています。その意味で小松未歩は一般的に受け入れられやすいアーティストなのでしょう。
小松未歩は生年不詳で、1996年に「謎」でデビューしています。そして「謎」以降数曲は日本テレビ系列で放送されているアニメ「名探偵コナン」の主題歌として使われ、大ヒットしました。
彼女はいわゆるライブ活動はせず、レコーディングと執筆のみを行っていましたが、その後は活動を休止しています。
その魅力はその様々なスタイル、テンポによるメロディやリズム、そして、ポストモダンの時代における女性の男性に対する意識を明確に描いている詞にあると言えるのではないでしょうか。
さらに小松未歩は他のアーティストに何曲も曲を提供していて、その多くがヒットしています。またその楽曲を彼女はセルフカバーしています。
その楽曲は提供されたアーティストのものとは異なる魅力を放っています。これは特筆すべきことでしょう。