期待が大きすぎた
予告編を見て面白そうだと思い、シネコンに観に行きましたが期待外れでした。ネットで見たレビューも良かったし、長期上映中ということもあって「きっとすごく面白いに違いない!」と期待が膨らみ過ぎたのかもしれません。もしかしたら同時上映だった「アナと雪の女王」の新作短編映画の方の出来が良すぎたせいで、その直後に続く本作がいまひとつに見えたのかもしれません。正直あまり面白くはありませんでした。とはいっても天下のディズニー&ピクサークオリティですのでつまらなくはないんです。それなりのレベルは保たれてはいるのです。保たれてはいるのですが、とりたてて突き抜けているわけでもなく、いたって普通。普通の面白さです。
映像は素晴らしいし、色彩も綺麗で目には楽しめます。歌については主題である「リメンバー・ミ―」以外はハッとするような曲はありませんでした。舞台がメキシコで死者の日という日本でいうところの《お盆》にあたる祝祭日と死者の国で暮らすご先祖の霊─という題材に目新しさを覚え興味をひかれたのですが、いかんせんお話自体はありきたりで先の展開が簡単に読めてしまい、序盤と終盤はまだ良かったのですが、途中あたりでは退屈にすら感じました。音楽を遠ざける理由となぜそれを代々守り続けるに至ったか(家族の絆の強さとそれゆえの閉塞感)の描写が軽く説得力がなかったです。ただ映像だけは本当に綺麗でした。それとママ・ココ可愛かったです。90代のおばあちゃんをリアルなしわの描写をもってあの可愛らしさが出せるのはすごいと思います。