ゼルダの伝説シリーズの大切な分岐点
任天堂が新しいプラットホームを出すごとに新作を出すほどに大事にしているゼルダの伝説シリーズの作品の中の一つで、主人公はとある少年。その少年がハイラル王国を救うために時空を超えて旅をする話です。この作品が任天堂にとって転換の作品となったのは、従来の2Dシステムから奥行きを持たせ自由にプレイヤーがフィールドを駆け抜けられるようにした3Dを用いたことも大きいでしょう。
もともとこのシリーズは剣と魔法の世界の話なので、当然主人公は剣も使うし魔法も使う、さらに各ダンジョンに眠っている様々なアイテムをゲットしてそれを使用してダンジョンボスを倒し、最後には脅威となっている最終ボスを倒しハイラル王国の姫を助けるというのが大まかなストーリーです。この作品でキーになるのは、タイトルにもあるオカリナ。冒険をしていく途中で様々な曲を覚えオカリナで演奏することでワープをしたり昼夜を逆転させたりして冒険を有利に進めていきます。
しかし、この作品をお勧めするのはそこだけが理由ではありません。この作品には「マスターソード」と呼ばれる聖剣が出てきます。10歳という設定の主人公は到底それを扱えない、そのためマスターソードを引き抜くことで、主人公は一気に七年の成長を遂げるのです。作中、マスターソードを引き抜き青年としてストーリーを進める部分、マスターソードを台座に戻し少年としてストーリーを進める部分が混在し、二つの時代を行き来して冒険するのもこの作品の面白さの特徴です。
またこの作品はゼルダの伝説シリーズの中でも大きな役割を持っており、時を行き来した主人公はハイラル王国に三つの運命をもたらすこととなるのです。ストーリー上は主人公の勝利のみで終了しますが、続編として出ている作品は、この主人公の行動でハイラルの未来が変わり、ハイラルの姿そのものが変わる場合もあります。
たった一つのソフトですが、小さなイベントも含めてやりこみの要素はたくさんあり、一度のクリアではすべてを楽しみ切るのは難しいほどです。
是非、何度もプレイして作品の世界にはまってみてください。