天穂のサクナヒメ / Sakuna: Of Rice and Ruin

天穂のサクナヒメ / Sakuna: Of Rice and Ruin

『天穂のサクナヒメ』とは、同人ゲームサークル「えーでるわいす」が制作し、マーベラスから発売されたアクションRPG。PS4、Nintendo Switch、PC版が発売されている。戦神であり豊穣神でもある主人公・サクナヒメが鬼の蔓延る島「ヒノエ島」で稲作に従事しながら鬼を退治し、島の秘密を解き明かしていく物語。ゲームは稲作とアクションの2つのパートに分かれて進行する。稲作パートの本格的な作りこみから「農林水産省のHPが攻略wikiになる」と話題になった。

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天穂のサクナヒメ / Sakuna: Of Rice and Ruin
9

米作りRPGという新境地

制作元が同人ゲームレーベル屈指の「えーでるわいす」ということで、大きな期待をもってNintendo Switch版をプレイ。
本当に同人レーベル??と思うくらいの圧倒的クオリティ。美麗なグラフィックと和風のBGMで彩られたオープニングにワクワクが止まらない。
戦闘に関してはアクションゲームが得意でない人も投げ出さないレベルの戦闘レベル。もうちょっと難しく作ってあってもよかったかもとも思うが。
このゲームの一番の売り…というか、面白さ。米作り。豊穣神である主人公のサクナ姫を成長させる為米作りをすることになるのだが、これがまぁ異常なリアルさ。(誉め言葉)田を均すところから始まり、たい肥を育て土を育て適切な感覚を開けて稲を植えて水量を調整し……進化する農具や合鴨などの益獣の飼育、冬には冬でタネを育て、田畑も増えていきやることは一年を通してしっかり「稲作」。その「稲作」の工程や作業の煩雑さへの妙にリアルなこだわりには本当に驚いた。そして妙に燃えた。
ストーリーは、自分勝手で怠惰なサクナ姫が神の祭事にて大失敗を侵し、罰として鬼のでる島を調査するというもの。「大失敗」の原因となった人間たちとともに島で暮らしながら、精神的な成長を遂げ、豊穣神として大成していくとういう王道RPGといった感じ。
兎に角「ゲームで米作り」は体験する価値があるので、是非プレイしてみてほしい。