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どちらにも家族がいる
なんだかすごく悲しかったです。
見ているときよりも後からじわじわくる話でした。私にも息子がいるので、もし、ここで温かい彼がいて、脳死です、移植をとか言われてもそんなの受け入れられるはずがないと思ってしまいます。別居中ではあるものの、彼の前では二人だけの両親です。どちらもが悲しみにくれていたことは支えだったのではないでしょうか。彼らはすごいし、また移植コーディネーターの人も素敵でした。さすが、プロという言い方をしたらそれだけではなく、性格もいいのだってのもあるとは思うけど、経験もものを言ってたんだと思います。
また、移植を受けなければ生きられない人にも家族がいて、そちらの家族からすれば、早く移植を受けてほしい、ドナーが現れてほしいと願っているんだというのがよく伝わってきました。
最初、サーフインにすっと行くシモンのシーンが印象的です。あとから考えると、あのとき手からすり抜けてしまったというように感じますが、まさかそれが最後になるとはシモン自身思ってなかったのでしょう。
ほんと、いつ死が訪れるかわからないというのを思い知らされました。私はER(医療ドラマ)が好きでよく見ていたので、それとだぶるところもあり、すごく好きな作品です。