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抜群に笑える映画です
終始笑える場面で溢れている映画です。13歳の少年ジョシュは、コインゲーム機「ゾルダー」に「大人になりたい」と願い、翌日本当に大人になってしまいます。大人になったジョシュを演じるトム・ハンクスの演技が絶妙に面白いです。だらしなく寝転んでスナック菓子を食べるシーンや、ニューヨークでひとりぼっちで泣いてしまうシーンも、見た目が大人だとそれだけでコミカルです。
ジョシュはニューヨークで面接を受け、おもちゃ屋さんの社員になります。そして、子どもの感性を気に入られ、トントン拍子で出世し副社長にまで上り詰め、同じ会社に彼女もできます。中身が子どもだからこその微妙に噛み合わない会話や、噛み合っていないのにいいように解釈されて評価されちゃうところが面白い。
切ないのはジョシュとビリーが喧嘩してしまうシーン。ビリーがジョシュの会社にゾルダー(ジョシュを大人にしてしまったゲーム機)を見つけたことを知らせにきてくれたのですが、ジョシュは仕事の電話中でした。構わず話し続けるビリーにジョシュが怒り、喧嘩してしまいます。その時のビリーの捨て台詞「僕の方が3ヶ月年上なんだからな!」がとてもかわいくて好きです。(もしかすると少し違うセリフかもしれません)
素直に笑えるコメディです。子どものジョシュを演じる役者さんも、ビリーもかわいく微笑ましくなります。
おもちゃの巨大鍵盤を演奏するシーンは名シーンです。ぜひおすすめしたい映画です。