これぞ、スポーツマンガの王道。
とにかく主人公の柄本つくしに心動かされる作品。主人公である、柄本つくしは特段なにも才能がなく、運動経験のない普通の高校生。そこで初めて天才サッカープレイヤーの風間と出会い、フットサルに誘われる。ストーリーはここから始まる。はじめは風間に誘われただけで始めたサッカー。しかし、つくしが入学した聖蹟高校は超名門校。同じく入った1年生には初心者なんてもちろんいない。しかし、そこのキャプテンをしていたのが自身も高校からサッカーを始めた怪物水樹。ここの出会いがさらにつくしを変える。「みんなの力になりたい」この一心で必死に練習するつくしにとにかく心を打たれる。
また、つくしだけではなく聖蹟高校サッカー部の部員にも様々なドラマがあり、読んでいて飽きないポイント。しかもそれが各回においてスポットライトがあたるため、読んでいて「こいつにもなにかあるのか」とドキドキしてしまう。また、部活において欠かせないのが「ライバル校」の存在。そのライバル校のメンバーにもスポットライトがあたり、1試合を3巻にかけてやっているものもあるが、全く飽きない。聖蹟高校の部員だけではなく、ライバル校の部員の成長も読んでいて気になってしまう。登場人物全員が主人公のような作品かなと思う。