アメリカの高校生
バスケットボールに青春をささげた男子高校生が、たまたま一人の内気な女子高校生とカラオケでデュエットすることになり、それをきっかけに仲良くなって、その後の高校生活が展開していくというシリーズ3部作。
この作品はタイトルの通りにミュージカル調でストーリが進んでいき、その時々の主人公やヒロインの心情が歌の歌詞の中に表れ、ストーリーを重厚感のあるものにし、見る者の心を揺さぶっていく。なおかつ歌が、バラードありアップテンポなダンスミュージックありと、どれも名曲で身に染みるので、映画を見終わった後も、何度もヘビロテしても色褪せない楽曲となっている。そして何と言ってもボーカルの主人公、ヒロインの歌が上手くて、さすがアメリカのミュージカル出演者はレベルが高いなと思う。
ストーリーは、アメリカの高校生を扱うドラマとしては定番なものではあるが、揺れ動く高校生カップルの心情を全編を通して丁寧に描き、それを支える仲間との友情など見るべき点は多々あって面白い。そしていつも最後はハッピーエンドで締めくくられ、壮大な曲で締めくくられるので感動の余韻が最後まで響き渡る。
この作品は社会人になってからの展開も可能であり、続編も期待されるが、一方で、輝きある高校生活で終焉させてしまうことでより一層その輝きの強さが映えるのではないかと思うので、続編はなくてもよいかとも思う。