コロニア(映画) / Colonia

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コロニア(映画) / Colonia
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平和な宗教団体だと思われていたコロニア・ディグニダを再現したフィクション映画「コロニア」

1970年代の内戦下のチリ、民主化を願う市民と軍との間で激しい紛争が起きていました。
そんな中、クルーをしていたCAのレナは抗議デモをしていた恋人のダニエルにドイツから会いに来た。
ダニエルは現大統領の支持派のデモを起こしていた。
ダニエルはチリの自由を求める戦いに参加しながら、カメラマンの仕事をしていた。
そんなとき、軍がクーデターを起こし大統領支持派が捕らえられることになってしまった。
ダニエルも大統領を支持していたことがばれてしまい、どこかに連れられてしまった。
ダニエルはドイツ人にも関わらず、拷問されてしまった。
拷問されていたダニエルのもとに、コロニア・ディグニダのシェーファーが入ってきた。
シェーファーはダニエルを安心させると、コロニア・ディグニダに連れて行った。
コロニア・ディグニダは表向きは平和な宗教団体だった。しかし、コロニア・ディグニダはカルト集団だった。
レナはダニエルがコロニア・ディグニダに連れて行かれたことを知り、コロニア・ディグニダに志願して入職した。
コロニア・ディグニダでは、女性は過酷な農業作業が強いられていた。レナはその過酷労働に必死に耐えた。
その頃ダニエルは拷問の末、脳に障害を負っているふりをしコロニア・ディグニダで意識のない振りをしていた。
レナは数年に1度、男女が集う集会があることを知る。
しかしその集会では規則をおかした女性が男たちに罰せられる場所だった。
レナはダニエルに会うためにわざと規則をやぶり集会に参加した。
しかしその場所にダニエルの姿はなかった。
レナは男たちに罰せられる寸前、警報音が鳴り響き暴行されずにすんだ。
脳に障害を持ったふりをしていたダニエルが脱走をこころみたことによって警報音がなったのが原因だった。
そのときは脳に障害を持ったダニエルが誰も疑うことがなかった。
次の日ピノチェト大統領を迎えるための集会があった。その集会でダニエルとレナが再開した。
その日の夜、じゃがいもの貯蔵室で落ち合うことを決めた。
貯蔵室で落ち合うと、大統領の命令で人間を対象に毒ガス実験されることを知り、脳に障害を持ったダニエルが対象とされたことをレナは知る。
じゃがいもの貯蔵室に床にトンネルがあることを知る。しかしダニエルは次の日に人体実験されることになっていた。
そしてその日の夜にダニエルとレナは脱出を試みることにした。
そのトンネルは地下から森に通じていた。レナとダニエルはコロニア・ディグニダからの脱出にとりあえず成功した。
大使館で身を隠したレナとダニエルだが、大使館にもコロニア・ディグニダに内通するものがいた。
レナとダニエルは飛行機でチリから脱出する予定だったが、レナとダニエルが乗る飛行機の離陸許可が取り消されてしまった。
しかし、その飛行機の機長はレナと知り合いで無事チリから出国することができた。

その後、コロニア・ディグニダの実態が暴露され、シェーファーは逮捕された。