浜田省吾 / 浜省 / ハマショー

浜田省吾 / 浜省 / ハマショー

浜田省吾とは、1952年広島県出身のシンガーソングライター。愛称は「浜省」「ハマショー」。
1975年、ロックバンド「愛奴」のメンバーとしてデビューし、1976年にシングル「路地裏の少年」アルバム『生まれたところを遠く離れて』でソロデビューした。
サングラスがトレードマーク。アーティストはライブやCDで成立しなければならないというこだわりを持っており、メディア露出は少ない。日本語のロックにこだわった楽曲は以降のアーティストに大きな影響を与えた。彼の父親の被爆体験から、戦争を歌った楽曲も多い。

9qkazu10961076のレビュー・評価・感想

浜田省吾 / 浜省 / ハマショー
10

隠れた作曲の才能と80年代の魅力

浜田省吾といえば、思想や作詞力が素晴らしいと思われているのが一般のイメージだろうが、私は浜田省吾の隠された魅力はその作曲の才能にあると思う。全国ツアーであるON THE ROADで演奏されたいる定番曲はもちろんだが、ライブで演奏される機会がない曲にも素晴らしいものが多い。アルバムの『FATHER'S SON』の中の「what's the matter, baby?」はとてもキャッチーで一度聴いたら耳から離れないし、ファン限定ライブでしかほぼ聴く機会のない「SAME OLD ROCK'N'ROLL」はコーラスワークも含め素晴らしい。浜田省吾の音楽に触れようとする人は2000年以降のライブ作品を手に入れようと考える方も多いと思うが、私は80年代の梁邦彦がサポートメンバーとしていた頃のライブ作品を見ることをお勧めしたい。2000年以降の浜田省吾の活動も素晴らしいが、80年代には80年代のライブにしかない魅力がある。「境界線上のアリア」でのピアノソロや「DANCE」でのバンドメンバーとのダンスシーンなど、浜田省吾を語る上でぜひ知っておいて欲しいものが多い。普段はファンクラブ限定ツアーをやっていることが多いので、YouTubeなどで浜田省吾を知って興味がある方はファンクラブの会員になることをおすすめする。