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ペニーワイズが迫力ある。
最初に主人公の弟をペニーワイズが食べてしまうところから、迫力あります。血がドバドバ出て、あんな小さい子がやられるところを映すなんて、さすがR指定にしただけあるなと思いました。小説の方は子ども時代と大人時代を描いていますが、映画は子ども時代だけを描いており、それのおかげですごくまとまっていてよかったです。ペニーワイズという、よくわからない怖い怪物と対峙する子どもたちはすごいなと思うし、子ども時代の友達っぽく、絆が強くて、でもちょっとしたことで喧嘩して離れ離れになっていて、子どもの頃の友達ってこういうところあるよねって共感しました。子どもそれぞれ、怖いものも違っていて、いろんな恐怖が出てくるのがおもしろかったし、女の子のつらいことが匂わせじゃなくて、思った以上にあからさまに描いていて、すごいなと思いました。最後にペニーワイズをやっつける方法がタコ殴りという、普通の喧嘩だったのがびっくりですが、それも子どもらしい戦い方でいいと思います。最後にみんなで誓いをしていたりして、全体的にスタンドバイミーみたいな成長物語の雰囲気がありました。ホラーとしても怖くてよかったし、子ども同士の友情の話としても面白くて、おすすめの作品でした。