ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses

『ファイアーエムブレム 風花雪月』とは、「インテリジェントシステムズ」と「コーエーテクモゲームス」が開発したシミュレーションRPG。ファイアーエムブレムシリーズの1つで、2019年に発売された。様々な人の思惑が交差する混迷の大地・フォドラを救う為、傭兵上がりの教師である主人公が仲間達と共に立ち上がる。自らの選択が物語に大きな影響を与える他、登場人物の成長や葛藤を描く人間ドラマと見所満載。日本ゲーム大賞2020では優秀賞を受賞するなど、世間的な評価は高い。

7nhal_555-666のレビュー・評価・感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
9

教え子たちと戦争だなんて…

ファイアーエムブレム風花雪月は、Nintendo Switch用のゲームです。ファイアーエムブレム自体はかなり長く続いているシリーズですが、本作は今までの作品とは異なり、まずは学園生活から始まるという特徴があります。主人公は、三つの国の出身者たちが一堂に会した士官学校の教員として着任し、一つの学級を選んで担任になります。最初は、学生たちと一緒にご飯を食べたり授業をしたり、毎月(作中では月のことを節と呼びます)の課題をこなしたりとしているのですが、やがて戦争が始まり、よく見知った生徒たちと敵対することになるという物語です。登場人物がとても多いのですが、士官学校時代のパートが長いため、その分じっくりと彼らと向き合うことができます。しかし、選択によっては自分が担任をしていた学級の生徒とも敵対することになるので、登場人物たちを好きになりすぎるのも辛いのが、ゲームの醍醐味であるというジレンマがあります。まるで実際の戦争のように、様々な事情を抱えた生徒を倒さなければ自分たちが巻けてしまうという環境での戦闘は、緊張感があります。もちろん、ファイアーエムブレム恒例の支援会話も楽しめる作品なので、辛いだけではないのが救いです。