美しく神秘的で幻想的な京都で描かれる、切なくも感動するラブストーリーです。
本作の舞台は京都です。主人公の大学生の男の子、高寿は、ある日電車の中で偶然会った女の子、愛美に一目ぼれをします。
高寿は、勇気を振り絞って愛美に声をかけ、駅のベンチで話すことが出来ました。高寿が、別れ際に「また会える?」と愛美に聞くと、愛美は何故か泣き出してしまいます。
泣きながら「また会えるよ!またね!」と言って別れます。次の日も、またその次の日も2人は会うことが出来、高寿の告白により付き合うことが出来ました。
しかし、実は愛美は高寿とは、隣の世界の時間軸が、逆向きの世界から来た人間でした。つまり、高寿の過去は愛美の未来、高寿の昨日は愛美の明日なのです。高寿が小さい頃、湖で自分の命を助けてくれた女性は愛美だったのです。
お互いを愛しているのに、決して結ばれない二人。一時は辛さから離れてしまいますが、お互いを思う気持ちは変わらず。残された日々を大切にして、二人はデートを重ねます。そして、二人の別れが来てしまいます。
自分にとっての最後の別れの日は、相手にとっては最初の一日目です。お互い悲しくて涙を我慢出来ませんが、相手の幸せを願い笑顔で別れます。
この映画のもう一つの見どころは、京都の美しい景色です。鴨川デルタや三条大橋、伏見稲井大社や宝ヶ池などの伝統的で美しい景色が舞台であり、若く美しい二人の、みずみずしく切ない姿をより際立たせています。