マフィアとの戦いに身を投じた4人の捜査官の物語
禁酒法時代、マフィアが力をつけ裏取引で莫大な富を稼ぎ出し、自分たちと敵対するものは徹底的に抹殺するほどの強大な力を持っていた。そこへエリオット・ネスが部下を4人スカウトして、犯罪捜査チームを作る。強い正義感と何が何でもマフィアを立件するという強い意志が必要だ。生ぬるいやり方では通用しないので、銃も使うし荒っぽい捜査もする。エリオット・ネスは徐々に成果を上げ始めるが、取引に応じなかったため、仲間を一人、また一人殺されてゆく。仕事に命を懸ける男の姿は美しい。仲間を殺されて感情をむき出しにアル・カポネにくってかかるところなどは圧巻だ。また衣装も見どころで、全部ジョルジオ・アルマーニが担当している。スーツのパンツのシルエットなどがとてもかっこいい。殺し屋の白いスーツもよかった。
アル・カポネ逮捕後チームが解散した際、生き残ったストーン刑事に記念だと4人全員が映っている写真を手渡す。大きな仕事をやり終えた男たちの誇りの写真である。実話をもとに作られているが、こんな男たちが本当に実在したとは驚きである。アメリカは組織が強大な権力と力を持てば、それを制御するため対抗勢力が必ず現れる、社会の自浄作用ができている国だと思う。今のアメリカに一番必要なものではないだろうか?