亀は意外と速く泳ぐ

亀は意外と速く泳ぐ

『亀は意外と速く泳ぐ』とは、2008年に公開されたコメディー映画。監督を三木聡、主演を上野樹里が務めた。ユーモアあふれる不条理な世界観と緩い雰囲気から支持されている作品である。
主婦・倉片スズメは、平凡な生活に飽き飽きしていた。ある日、スズメは商店街の外れにある「スパイ募集」と書かれたマイクロ広告ポスターを発見する。興味本位にスパイの特訓を受けたことをきっかけに、平凡だったスズメの人生は激変していく。

tm19690のレビュー・評価・感想

亀は意外と速く泳ぐ
8

時効警察っぽい

三木聡とふせえりと岩松了だなんて、それだけで私の好きな作品になるはずです。実際、2人が掛け合いしていると時効警察っぽくてニヤニヤしちゃいました。小ネタとかも多く、時効警察ぽい演出だなって感じでした。それってちょっと寒いと思う人もいるかもしれませんが、この監督さんの手にかかればなかなかシュールでおもしろいです。時効警察ファンの人はきっと気にいると思います。平凡な日々に飽き飽きしている主婦役の上野樹里さんもかわいかったですし、キャストには大満足です。話もスパイとか言って、ほんとは違うんでしょと思っていたけど、全然実はこれですみたいな展開にならなくて、そこがおもしろかったです。実際、なんだったのかよくわからなかったけど、スズメがスパイだと思うことで、いつもの平凡な日々も、スパイとバレないための隠蔽工作と思えて楽しめてるのを見て、人が人生を楽しめるか否かは心の問題なのかもなあと思いました。可もなく不可もなくのラーメン屋も、周りを騙すためにわざと普通のラーメンを作ってると思ったらおもしろいです。最後はよくわかんなかったのですが、スズメがスライドして活躍する世界も覗いて見たい気がします。シュールでゆるいので気楽に見れる映画でした。