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映像にこだわっている
映像はすごかったけど、話は2の次だった印象です。映像にこだわるのもいいけれど、話が一番だろうと感じました。まあホラーはそれでいいのかもしれませんが。いや、ホラーこそこだわってほしいです。一見怖くないウサギが怖い存在ってのはいいけど、ストーリーの荒さが気になって怖さが半減しました。着ぐるみは表情が変わらないからそれなりには怖かったんですけどね。ウサギがモチーフってドニー・ダーコみたいだなとも思いました。日本でウサギがホラーになるのは珍しい気がします。満島ひかりさんは声をなくした役なのに、彼女の声でナレーションがあって、それが気になりました。喋れないことが際立たなくないか?と思いました。他の人もエキセントリックなことをするし、話は「ん?」って感じるところが多かったです。でもお化け屋敷みたいで、アトラクション好きな人は楽しめると思います。3Dを上手く使っている作品といっていいのではないでしょうか。手が本当にそこにある気がしてよかったです。それに香川照之さんもでているし、どんな脚本でも彼が演技しているともうそれだけでおもしろいです。彼が出ているシーンは妙に締まって見えました。この映画を見ればウサギが怖くなること、請け合いです。