ぼくたちと駐在さんの700日戦争

ぼくたちと駐在さんの700日戦争

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』とは、ブロガーのくろわっによるエッセイである。2006年からブログ中の1エッセイとして掲載され、その後FC2ブログの独立記事として発表された。1970年代の田舎町を舞台に、主人公であるママチャリら高校生グループと警察のいたちごっこを描く。エッセイでは山形県が舞台となっているが、2008年に公開された市原隼人主演の実写映画版では、栃木県が舞台となっている。

go-1037981213991927977564のレビュー・評価・感想

ぼくたちと駐在さんの700日戦争
7

嘘だろうけど、うまい

コメディとしておもしろかったです。元はブログということですが、まあ嘘が多いんだろうなとは思います。それにしてはうまい展開です。昔、第一次ブログ全盛期には、こういったうまい話を書く人もたくさんいたのかななんて思いました。
駐在さんが、子どものいたずらをちゃんと注意し、それは罪だと教えながらも、仕返しするところがなんともほほえましかったです。
その駐在さんを演じているのが、佐々木蔵之介というのも結構大きな要因で、彼ってちょっとつかみどころがない感じがするんですよね。怖い気もするし、優しそうでもあるので、この不思議な役がぴったりでした。
それに市原隼人さんも、まさに彼が得意とする役って感じです。また、若いころの作品なので、今以上にやんちゃ感がありました。
花火の件は、いや、だから何だと思わなくはありません。私も大人になったものです。もっと、純粋に彼らのいたずらを楽しめればいいのになあと思います。
まあ、子どもが見て、あれはしても大丈夫なんだと思われても困るから、見るのに適した年代は結構限られるのかもしれません。
こんな青春だったら楽しかっただろうなと思います。男同士の友情の話もありましたし、感動的なところもあって、いい映画だったと思います。