隠れた名作
ジャンプ漫画の中でも、そこまで知名度がないのが驚くほどの名作だと思う。
悪魔の王、サタンの子として産まれた主人公と、双子の弟を中心としたエクソシストバトルがメインとなるが、
バトルがとにかく熱い。銃や剣、そして悪魔の召還等で戦うのだが、
キリシタン系の技や、仏教の文言を参考にされており、見たこと、聞いたことある、と思うともうそこで沼にハマっている。
主人公は学生だから、もちろん学園での青春もある。笑いや涙もの。いろいろ試されているから、面白い話しかない。
しかし、兎に角注目してほしいのは第1話。
初見の人で泣かなかった人は一体何人居るのだろう。
悪魔の子だと分かった主人公が、育ての親である神父と喧嘩をする。
それが1話のだいたいのあらすじだが、そのまま仲直りしてさあ前向きに!と思いきや、
神父は喧嘩した矢先でサタンに乗っ取られ、主人公を悪魔の世界へと引きずり込もうとする。
だが神父は自我を何とか保ち、大事な息子を生かすために自ら自殺してサタンを追い出す、という流れ。
いやもう感動的すぎる。
そしてその姿に心打たれた主人公の、最後の言葉。
これはぜひ漫画で読んでもらいたいのだけれど、この一言にすべての感情が詰まっていると思う。
この主人公の言葉を聞いた時、絶対に続きが読みたくなると思う。