虚構推理

虚構推理

『虚構推理』とは、作家・城平京による怪奇系ミステリー小説、およびそれを原作とした漫画・アニメ作品である。漫画家の片瀬茶柴による同作品のコミカライズが、『少年マガジンR』にて2015年4月から連載。怪異たちの知恵を司る神となった少女・岩永 琴子が恋人である不死身の男性・桜川 九郎と共に、怪異から寄せられる助けに応えて事件を解決していく。作品のテーマは「虚構」であり、真実を解き明かしていくことではなく、「いかに人々を納得させる虚構を作り出し、事をうまく収めるか」を目的としている。

6mtamaxsugiのレビュー・評価・感想

虚構推理
10

恋愛・伝奇・ミステリなどが一纏めにされており非常に面白いマンガです。

「私と結婚を前提に付き合いませんか?」このことをきっかけに、主人公岩永琴子と桜川九郎がさまざまな妖怪などに依頼された事件に関わり、虚構によって解決に導いていく物語です。
岩永琴子は11歳の時に、妖怪たちに2週間ほどさらわれた過去があり、その時にその者たちの知恵の神となることを決意したため左足を切断され右目をくり抜かれた状態になりそれから知恵の神として妖怪たちの揉め事などを仲裁し続けてきた。しかし、15歳の時にたまたま病院で出会った男性に一目惚れしてしまう。それが、桜川九郎だった。のちに、桜川九郎には恋人がいることを知るが、諦めきれず2年間もの間、その恋人と別れるのを待った。そして、2年後桜川九郎は結婚直前だった恋人と別れてしまう。なんと、その理由はカッパであった。本人は説明するとき恋人には目もくれず「恐怖に声を震わせて脱兎のごとく逃げ出したよ」と言った。しかし、実際に脱兎のごとく逃げ出したのは九郎ではなくカッパの方であった。その理由は、桜川九郎が11歳の時妖怪である人魚とくだんの肉を食べて不死の体と死ぬことで発揮される予言の異能を得た。そのせいで人間からは普通に見えても妖怪からはいびつな存在に見えており、恐れられていた。
それから、岩永琴子の知恵と桜川九郎の能力を使い、さまざまな事件を解決していく物語である。