大河ドラマのように歴史のあるシリーズ
10年以上の年月かけて完結したまさに大河ドラマのようなシリーズ。ロボット物としての戦闘シーンや
メカニックなども勿論素晴らしいが、なんといっても人間ドラマが魅力的な物語。戦う理由、守りたいものなどそれぞれの思いがしっかりと描かれており、誰しも感情移入してしまう登場人物がいるのではないだろうか。特にパイロットである主人公たちだけにスポットが当たるのではなく、親などの周りの大人たちにもしっかりと作り込まれたストーリーがあるのが大きな魅力である。
シリーズが進むにつれ作中の月日も流れ、子供であった主人公たちも大人に成長し、過酷な経験を得てそれぞれが進む道を見つけていく。その中で考え方や目指す未来も形を変えていき、その過程を見守るのも感慨深い。
多くの登場人物が過酷な戦いの中で命を落としていくが、ただいなくなるのではなく、何かを残された人達に残して受け継がれていくのはシリーズ一貫して描かれているテーマではないだろうか。重いストーリーではあるがそこには悲しいだけでない救いがある。
かなりの大作なので気軽に見始めにくい点はあるかもしれないが、物語をすべて見終わったときの感動は十分に見る価値があるものであるといえる。